ケミカルピーリングは20~30分程度の施術時間で、麻酔も必要ありません。簡単な治療法ではありますが、施術を受けた直後はほとんどの人が肌にピリピリした刺激を感じるようになります。皮膚も赤みを帯びており、肌がカサカサと乾燥したような状態なので、普段より念入りに保湿しておく必要があります。ピーリングで肌が乾燥する理由は、角層が剥離・除去されているためで、肌も敏感になっている事から保湿化粧水も低刺激のものを選んだ方が賢明です。ヒリヒリ感や赤みは2~3日程度で治まるのが一般的ですが、中には水ぶくれや瘡蓋が出来たり、色素沈着を起こす事もあり、症状がなかなか改善しない場合は皮膚科専門医に相談した方が安心です。
ピーリング直後にメイクをするのはNGです。ただし帰る途中に紫外線を浴びる可能性があるならば、日焼け止めでUVケアしておく必要があります。そして施術後12時間内は洗顔フォームやシャンプー、リンスなどの使用は控えた方が無難です。翌日からは普通に使用できますが、当日はぬるま湯で軽く洗い流す程度にしておいた方が肌への負担も避けられます。また1週間はパーマやカラー、プールや温泉の利用、アルコールの多飲も控えるようにします。
ケミカルピーリングの効果は個人差があります。特に脂性肌の人の場合は、1~2回の施術では肌が変わったと実感出来ないかもしれません。1ヶ月おきに施術を受けるのが理想とされており、回数を重ねていく事で効果も感じやすくなります。また、よりピーリング効果を発揮させるためにはビタミンCが配合されたローションでのお手入れが有効です。ピーリング施術後は普段より乾燥しやすい状態になっているため、とにかく保湿が大切です。また保湿とともに注意しなければいけないのが紫外線の存在です。
紫外線は肌の大敵と言われていますが、特にピーリング後は古い角質層が除去されているため、紫外線を吸収しやすい状態になっています。日焼け止めクリームやファンデ―ションは必需品となり、特に外に出ている時は2~3時間おきに塗り直した方が安心です。つばの広い帽子や日傘、サングラスなども日焼け防止に便利なアイテムで、例え紫外線を浴びるのが短時間であっても、雨や曇りの日でも紫外線対策は万全に行っておく必要があります。どの季節であってもピーリング後の日焼け対策は大事ですが、少しでもリスクを抑えたいなら、日焼けしやすい時期に施術を受ける事は避けた方が良いかもしれません。